看護師は専門分野ごとに合わせてチームを組むことも珍しくない。
規模の小さなクリニックなどではひとりの看護師がさまざまな業務を担当することもあり、大病院などでは効率性を改善する目的でいくつものチームを構成して活躍する。
例えば、チーム構成では、緩和ケアなどを担当するチームも必要になる。
患者本人だけでなく、患者家族に至るまで不安や苦しみを取り除く目的で構成されたチームは、精神的苦痛を緩和する目的でも重要な役割を果たすだろう。
また、深刻化する認知症に対する専門性の高い看護師が揃ったチームを構成することもある。
認知症である患者がより尊厳を守りながら生きていけるようにサポートすること、それぞれの知識や経験を合わせて実行に移すのがチームの役目だ。
直接患者の命にかかわるような治療に関わる専門性の高いチームを組むこともあるだろう。
人工呼吸器を利用している患者に対し、どのような処置を施せばよいのか、一歩間違えれば患者の命を左右しかねない重要な要素だからこそ、慎重に扱わねばならず、専門性の高い看護師が求められていることは間違いない。
同様に、院内で感染症が広まらないよう徹底して対策を行う場合もある。
患者だけでなく、病院内にいる人すべてを守る意味でとても重要な役割を担うことになるため、責任は重大ながらもやりがいを感じられる専門性の高い分野となっている。
このように、自分が進む道を早い段階から決めておけば、より看護師としてキャリアアップしやすくなるのである。